約2ヶ月間の入院
2016年6月23日。初めての入院が肺がん治療のためだなんて、人生何が起こるかわからないもんだな〜としみじみしながら、入院手続きを済ませて病室に向かいました。
陽子線治療は入院当日からスタート。抗がん剤治療は1週間遅れて6月30日からの予定です。
そのため、まずは放射線腫瘍科の病室に入り、抗がん剤が始まったら呼吸器科に移ることになりました。
8月19日まで、約2ヶ月間こちらの病院にお世話になります。
治療BGM
陽子線治療の時間帯はめいめい決まっていて、私の場合は13時〜15時のどこかで呼び出しがかかるので、その間はベッドで待機。連絡が来たら陽子線棟に移動します。
初めての陽子線にドキドキしていると、イケメンの技師さんが「好きな音楽があったらかけますよ!」と言ってくださいました。
緊張のあまり好きなアーティストがとっさに思いつかず、「フィル・コリンズ…」と結構古いチョイスをしてしまいましたが、「家にありますから明日持ってきますね!」と笑顔で応えてくれましたよ。
そんなわけで私の治療BGMはフィル・コリンズになりました。
初めての陽子線治療
さて、その陽子線治療ですが、照射されている感覚は全くなく、痛くも痒くもありません。
ですが、両腕をバンザイした体勢が私にはとてもつらい…!
10分くらいは大丈夫なのですが、それ以上経過すると腕が痺れてきて、脂汗が滲んできます。
もじもじ動いては照射位置がずれてしまうので、軽く肘を曲げたり、手の下に枕のようなものを置いて少しでも腕がラクになるよう、工夫していただきました。ありがとうございます(涙)!
陽子線治療が終われば、もう特にすることはなく、この日は病院の敷地内を見て回って、シャワーを浴び、洗濯して、夕飯を頂いて就寝となりました。
入院中・1日のスケジュール
朝は6時から、採血や血圧・体温測定等が始まり、8時に朝食が出ます。その頃に担当医の回診も。
前日のうちに「明日の予定」というメモが渡され、検査があれば朝食後に向かい、それが済んだら12時の昼食までフリー。
13時すぎに陽子線治療が終わればまた18時の夕食までフリー。水曜日だけは陽子線後に放射線腫瘍科の診察がありました。
自由時間が多いので、主に散歩に出たり本を読んだり。散歩中は「今日の1枚」として花などの写真を撮っていました。
シャワーは病棟に2つあり、使用可能時間内であればいつでも使えたので、私はたいてい陽子線後に入ることに(バンザイ姿勢で大汗かくので…)。
シャワー後は、陽子線を当てた箇所の皮膚炎をできるだけ防ぐため、「セキューラML」という保湿剤を塗り塗り。
「まだなんともないのに、こんな最初から塗らなきゃだめなのかな〜?」と思っていましたが、看護師さんたちが「コケ子さんセキューラ塗りましたか?まだなら背中側塗りますよ!」と毎回グイグイ来るので、よほど必要なことなんだろうと真面目に塗りました。
病院の寝間着は借りずにTシャツとジョガーパンツで過ごしていたので、洗濯もほぼ毎日。
そして21時消灯。
21時て!ドラマなんにも観られないじゃん!だいたいそんな時間に寝られっか!(←もともと超夜型人間)などと思っていましたが、慣れるもんですね〜。
この病院の「夜」と定義された時間に眠るために、「朝6時に起きたら2度寝はしない、お昼寝禁止」を我が身に義務付けました(笑)。
そんな感じで比較的おだやかに日々を過ごすことができました。…そう、抗がん剤治療が始まるまでは。
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