EGFR陽性肺がんの分子標的薬・オーモレルチニブ

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EGFR陽性肺がんの一次治療で、オーモレルチニブがイレッサの無増悪期間を上回ることが期待できる、という記事を読みました。

【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「オーモレルチニブ」vs「イレッサ」

中国で行われたランダム化比較試験フェーズ3の結果です。

目次

オーモレルチニブとは

オーモレルチニブ…?私は知らなかったので調べてみました。

綴りはAumolertinib。第3世代の上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)なんだそうです。

開発したのは、Jiangsu Hansoh Pharmaceutical Group Co、Ltd(上海、中国)。

EGFR陽性肺がん(エクソン19欠失またはL858R変異)のための分子標的薬ってことですね。

私まさにそれ!EGFRエクソン19欠失。

第3世代ってことは、私も飲んでいるタグリッソ(オシメルチニブ)と同世代です。

タグリッソとの違い

この試験で比較したのは第1世代EGFR-TKIであるイレッサ(ゲフィチニブ)で、奏効率や有害事象の発生率はあまり変わらないけれど、無増悪生存期間の中央値はオーモレルチニブのほうが約10ヶ月長かったとのこと。

比べるなら同世代のタグリッソにしてくれれば……と思ったり。これから試験を行うのかしら?

なお、タグリッソとオーモレルチニブとの違いは、オーモレルチニブのほうが野生型EGFR(正常組織の変異していないEGFR)への影響が少なく、下痢や発疹の副作用が抑えられるようです。

選択肢が広がれば

個人的には、タグリッソ耐性のメカニズムが今よりもっと明らかになって、その後の治療に結びついて欲しいな、と切に願っています。

とはいえ、同じ第3世代EGFR-TKIでも、より副作用の少ない薬が使えたらそれに越したことはないですよね。

最近は免疫療法に注目が集まっていますが、分子標的薬もまだまだ新しいものが出てきそうです。

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