肺がん治療開始から9年4ヶ月が経つコケ子です。
2023年10月から、EGFRとMET両方の遺伝子変異に作用する薬剤の治験に参加し、まもなく2年が経過します。
記号番号で呼ばれていたこの治験薬、最近名前がつきました!
未だフェーズ1(近々フェーズ2が始まるらしいですが、日本でのアナウンスはまだありません)で、承認までの道のりは遠いと思いますが、着々と前に進んでいるようで嬉しいです。
薬の命名法
コケ子の患者歴も早9年、お薬の名前には何やら法則というか、決まりがあるらしいことは何となく気づいておりました。
まず、販売名と一般名があること。
例えば、私も長年お世話になったタグリッソ(販売名)、一般名はオシメルチニブといいますよね。
有効成分が一般名で、製薬会社ごとの商品名が販売名。
で、その一般名のほうが今回取り上げる話題なのですが。
主に点滴で投与するがん治療薬は、〇〇マブとついているものが多いな〜、と思っていました。例えば……
販売名 | 一般名 |
オプジーボ | ニボルマブ |
キイトルーダ | ペムブロリズマブ |
テセントリク | アテゾリズマブ |
イミフィンジ | デュルバルマブ |
ラズクルーズ | アミバンタマブ |
といった感じで。
調べてみると、マブというのはモノクローナル抗体という抗体医薬品につけられるステム(共通語幹)なのだそう。
※モノクローナル抗体とは何か?については省きますスミマセン。
〇〇ミグ
話は戻り、私の治験薬の名前について。
点滴の薬剤だし、何となく〇〇マブという名前がつくもんだと思っていましたが、〇〇migとつけられていました。ミグってなんぞや?
これまた調べてみると、〇〇マブが増えすぎて混乱を招く恐れが出てきたため、2021年10月に抗体医薬の命名法が変更されたんだそう。
〇〇マブを廃止し新しく〇〇tug、〇〇bart、〇〇mig、〇〇mentの4種類を使うことが決まったそうです。
意味がわからないながらも(汗)それらが何を指すのかメモしておきます。
- 〇〇tug:未修飾抗体
- 〇〇bart:人工抗体
- 〇〇mig:多重特異性抗体
- 〇〇ment:フラグメント抗体
私の治験薬はEGFRとMETに作用する二重特異性抗体なので、migに分類されるということですね。
今後登場する新薬の名前、ステムが何なのか気をつけてみるのも面白いかもしれません。
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